第41回東北ペインクリニック学会を開催することになりました。伝統ある本学会を福島の地で開催できることは大変な喜びです。
一般演題には20題の応募があり、活発な討議が行われることと思います。特別講演と教育講演は痛みの集学的治療に関したテーマでお話しいただきます。まず特別講演では群馬大学の齋藤繁先生に「高齢化社会における慢性疼痛治療: 侵襲的処置と非侵襲的処置の組み合わせ」、次に教育講演では福島県立医科大学整形外科の二階堂琢也先生に「生物心理社会モデルに基づいた痛みに対する科学的アプローチ−慢性腰痛に対するリエゾンアプローチ−」と題してご講演を賜ります。慢性痛治療においては複数の診療科の連携が必須となりますが、そのような治療法の最先端をお話しいただけることと思います。
さらに、最近急速に広まりつつある超音波ガイド下fasciaリリースのワークショップを行います。この治療法は、トリガーポイントを超音波診断装置で観察するとほぼ例外なくfasciaの重積があり、そこに注射をすると痛みに著効したことから始まっています。まだ新しい治療法ですが、積極的に本法の開発と教育を行っている3人のメンバーにご講演をいただきます。
ペインクリニックは麻酔科医が得意としていた神経ブロックを治療の中心として発展してきました。しかし治療対象となる痛みが急性痛から慢性痛にシフトするのに伴って、治療法も大きく変化し今後も変化し続けると思われます。本学会が先生方のペインクリニック診療の一助となれば幸いです。
【大会長】
小幡 英章
福島県立医科大学医学部教授、福島県立医科大学附属病院痛み緩和医療センター部長
【日 時】
3月4日(土) 11:30~受付開始
【会 場】
福島駅西口複合施設 コラッセふくしま
【内 容】
1)特別講演(ランチョンセミナー)
「高齢化社会における慢性疼痛治療: 侵襲的処置と非侵襲的処置の組み合わせ」
群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座麻酔神経科学 教授: 齋藤 繁 先生
2)教育講演
「生物心理社会モデルに基づいた痛みに対する科学的アプローチ−慢性腰痛に対するリエゾンアプローチ−」
福島県立医科大学医学部整形外科学講座 講師: 二階堂 琢也 先生
3)ワークショップ(超音波ガイド下fasciaリリース)
株式会社ゼニタ銭田治療院: 銭田 良博 先生
谷掛整形外科: 谷掛 洋平 先生
木村ペインクリニック: 木村 裕明 先生
【その他】
学会参加者を対象に閉会後、超音波ガイド下fasciaリリースのハンズオンを行います。(30分程度・無料)
事前にお申込が必要となりますのでfasciaリリースのハンズオン申込ページよりお申込ください。
なお、応募多数の場合は先着順となりますのでご了承ください。
【新着情報】
2016/9/12 ホームページ開設しました
2016/11/15 一般演題募集開始しました
2017/1/4 トップページ更新、fasciaリリース申込ページ追加いたしました
2017/2/2 fasciaリリースハンズオンの募集を締め切りました
2017/2/13 学会の日程とプログラムを追加いたしました